やさしい休日。
| 2026.02.19 更新ふと、足を止めた。
河川敷で、少年野球をやっていた。
大きな声。
乾いたバットの音。
グローブに収まらなかったボール。
上手くいかないプレーばかりで、
試合はぜんぜん締まってなかった。
でも、誰も急いでいなかった。
空振りして、
ちょっと笑って、
エラーして、
「ドンマイ」って声が飛ぶ。
結果よりも、その場にいることの方が大事そうで。
今の世界は、
正解を急かしてくる。
ちゃんとしろ、とか
無駄を減らせ、とか
早く決めろ、とか。
少し立ち止まるだけで、置いていかれそうになる。
でも、目の前のその試合は、うまくいかない時間を、ちゃんと許していた。
まだ完成してない動き。
ぎこちない連携。
不安定なフォーム。
それでも、
その一つ一つが、「途中」であることを肯定しているみたいだった。
上手くできないまま、続けていい。
すぐに結果が出なくても、ここにいていい。
そんな空気が、静かに流れていた。
たぶん人は、
完成された世界よりも、
まだ途中の世界に、安心する。
完璧じゃない場所が、ちゃんと残ってることに、
少しだけ、救われた気がした。





