ひとりでもいいんだよ
| 2026.02.20 更新いつもは、誰かといるのが当たり前だった。
予定を埋めて、
空白を作らないようにして、
寂しさが入り込む隙間なんてないようにしてた。
でも今日は、
誰とも会わない一日になった。
最初は少し落ち着かなかった。
手持ち無沙汰で、
なにかしなきゃって気持ちだけが先に立つ。
だから、
遊びに行くはずだったお金で
ちょっとだけ贅沢な食材を買ってみた。
誰のためでもない、
自分のためだけのご飯を作る。
丁寧に火を入れて、
盛り付けを少しだけ整えて。
ひと口食べたとき、
「あ、ひとりも悪くないな」って思った。
そのあと、
なんとなく散歩にも出てみた。
ひとりの時間は、
誰かといる時みたいに共感し合うことはできないけど、
代わりに、
小さなことに気づく。
道端で、精一杯に咲いている花とか。
空の青と、雲の白のコントラストとか。
今まで見えていたはずなのに、
見ていなかったもの。
誰かと笑い合う時間とは違う、
静かな発見。
帰り道、ふと思った。
ひとりって、
寂しいものじゃなくて、
自分の世界に気づく時間なのかもしれない。
いつもじゃなくていい。
でも、
たまにはこういう日があってもいい。
誰かといる安心とは違う、
ひとりでも大丈夫だと思えた、やさしい一日だった。





